Scribble at 2024-02-10 00:45:37 Last modified: 2024-02-11 12:04:00

添付画像

Happy Hacking Keyboard Professional 2 を自宅で使うようになって半年近くが経過した(過去ログを Google で検索すると、昨年の9月15日に自宅へ持ってきたらしい)。そして、ほぼ毎日のように使ってきているのだが、うーん。なんというか、これ微妙な使い心地なんだよね。

キーボードに限らずマウスでも言えることなのだが、HCI デバイス(human-computer interface devices)というのは、高額な商品が必ずしも使いやすくて生産性が高いとは限らないんだよね。どうしてもサイズとか材質とかが固定されているため、許容範囲というものがある。HHK が名作であることを否定するつもりはないけれど、しかし競合の商品が数多く存在していて、誰であろうとプロのエンジニアだからといって必ず HHK を選ぶのだとか、あるいは選ぶべきであるなどとは言えないのも事実だ。僕はこれまでに業務用のワープロなども含めて30種類くらいのキーボードを使ってきたけれど、やはり僕自身の仕事とか用途にとって最も生産性が高かったのは NICOLA 配列のキーボードだったし、日本語入力という(グローバルな市場では)些末とすら思われている事情を除いて、プログラミングなどの用途に限ったとしても、実は HHK がベストのキーボードではない。これは正確な記憶や実感による比較かどうかは自信がないけれど、たぶん IBM の104キーのキーボード、それこそ2,000円くらいで売っていた、当時のスタンダードなキーボードが最も馴染んでいたように思う。全く同じ製品かどうかは分からないが、上に写真で御紹介しているようなタイプのものだ。そしてその次が、いまのところ HHK Lite 2 で、HHK Professional 2 は、さらに下の順位である。

とにかく、耄碌して指が動きにくくなっているというせいもあるのは確かだが、この HHK Professional 2 はタイプ・ミスが非常に多い。僕が「常人の5倍の生産性」とかなんとか言ってるのは、経験とか知識とかによって、凡人が妥当な見通しを得るまでにかかる時間の 1/5 で済むといった意味であって、まさかタイピングの速さが5倍という意味ではない。ワープロの OASYS でキーパンチャーをやっていたプロだったから、確かに大多数の人よりもタイピングが速いだろうとは思うが、5倍なんて速さではない。よって、タイピングの速さでタイプ・ミスをリカバリーなんてできないので、タイプ・ミスが増えると僕だって明らかに困るのだ。そして、タイプ・ミスの中でも多いパターンとして困るのは、"ctrl+v" が、誤って "ctrl+c" になってしまうことだ。もちろん、コピーのしなおし、あるいはクリップボード管理ソフトからペーストすべき文字列を選び直しという、馬鹿げた作業が必要となる。ということは、意外と僕もキー・トップをわずかな時間でも見てキーを叩いているということなのか、それとも HHK Professional 2 には他のキーボードと比べてホーム・ポジションなどから指がズレてしまうようなリスクがあるのだろうか。これは、もう暫く使ってみて様子を見たい(実際、HHK Professional 2 って、ホーム・ポジションの "F" と "J" のキー・トップにある突起の感触が弱すぎると思う)。

それから、やはり HHK Professional 2 には矢印キーがないので、"ctrl+[" (↑に相当)のようなキーの組み合わせが未だにミスを誘発する。で、ターミナルでシェルを使ってるときなんかは、history を扱ったりするのに矢印の上下キーに相当する入力を使うため、これを間違えるとヒヤッとする場合はある。特に、下矢印に相当する "ctrl+/" を間違えて "ctrl+."(ページ・ダウン)になると、画面が消えてしまう。これも、あともう少し使ってみて改善するのが難しいようなら、入れ替えで会社へ持っていった HHK Lite2 を再び自宅へ戻そうと思う。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook