Scribble at 2024-03-21 09:56:04 Last modified: 2024-03-21 10:06:22

添付画像

生成 AI で出力する画像のサイズとプロポーション、それから landscape か portrait かという選択については、もちろん各人の用途だとか、それから好みにもよる。

画像を写真集のように編集する人は、もちろん Amazon で急激に増殖しているクズみたいな電子書籍のように販売するかどうかは別としても、既存の印刷物としての写真集を参考にするだろうから、A4 の portrait で出力するだろう。実寸としては 210mm x 297mm だから比率としては 1:1.41 という具合になる。

あるいは、出力した画像を主に自分のスマートフォンとかで眺めたり、ソーシャル・メディアやフォーラムに投稿するような人は、これは機種によって画面の比率は違うのだけれど、最近の機種では 9:19.5 という、おおよそ 1:2 に近い比率が多くなっているようだ。そう思えば、かなり縦長なんだよね。スマートフォンの画面って。そら、昔のピッチと比べて親指が画面の上に届かないわけだ。

次にサイズやプロポーションはいいとして、画像としての解像度はどうだろうか。これも、もちろん使ってるマシンの性能による。どれだけ巨大で精細な画像を扱いたくても、マシンのスペックが足りなければ出力できない。それでも、パソコンで表示したり、あるいはスマートフォンで表示するというだけなら、実際には巨大で精細な画像を無理に出力しなくてもいい。上に掲載しているのは、僕が社内の研修でよく使っている Keynote のプレゼンテーション(動画の場合もある)で、挿絵に使っているイラストだ。サイトで表示するためにわざと2倍に拡大して JPEG にしてあるが、もともとは縦横が半分(つまり面積で言えば 1/4)の PNG 画像である。640 x 320 ピクセルなので、Stable Diffusion Web UI が動きさえすれば、かなり低いスペックのマシンでも楽に出力できる。でも、モニター画面で表示するていどの動画とかプレゼンの資料ということだけであれば、このていどの解像度でも十分なのである。

逆に、スペックが低いと高精細な画像は出力できないのかというと、そうでもない。何度も書いてることだが、アフィリエイト目的のブログ記事とかに騙されて、NVIDIA RTX 4070 みたいに10万円を超えるようなグラフィック・カードが必要であるかのような不安を感じる必要はない。僕が使っているパソコンのグラフィック・カードは RTX 2060 6GB という5年近く前の、それこそ RTX シリーズの初期に該当する性能のカードだが、Stable Diffusion Web UI が正常に動作するのはもちろん(昨年の6月から使っている)、試しに巨大な画像を出力してみたが、720 x 1,024 ピクセルの画像を出力してから、これを Extra のスケール・アップ機能で高精細化して、4,320 x 6,144 ピクセルの画像くらいまでは(時間はかかるけれど)問題なく出力できる。この解像度は、おおよそカラーの入稿データとして考えたら本物の印刷物としての写真集の版下に使えるクォリティであるから、プロのデザイナーが扱っているのと同じ品質の画像ファイルだと言って良い。

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