Scribble at 2024-02-24 13:15:37 Last modified: 2024-02-24 14:58:24

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マウスをクリックするときに、とにかくドラッグになってしまったり、あるいはクリックというアクションそのものがコンピュータに受理されない。いやはや、ここまで耄碌したとは情けない・・・と思い返してみると、そういやこんなのコンピュータでマウスというデバイスを使い始めた頃からずっと感じてたことだったよなと思い返す。でも、それはつまりマウスというデバイスを使い始めてから30年くらいのあいだ、ずっとマウスの使い方を間違ってきたということではないのかという気もする。

そういやマウスって、どうやって使うんだろう?

もちろん、左クリックだの右クリックだのという言葉は知っているし、映像を見たり、誰かが使っている様子を眺めたりして、見様見真似では使えるようになって、いまも誰かから注意を受けることなく不自然さのない使い方はしていると思う(ポインタの速度はともかく)。でも、クリックするときに指先をどう押し下げるとか、どこへ力を加えるとか、そうした所作の細かい点については、誰からも教わった記憶がないし、自分でも調べたことがない。ひょっとして、そういう無知のせいで、タスク・バーのアイコンなどをクリックしているつもりが全く反応しないとか、あるいは Photoshop でキャンバスに挿入した別の画像を四隅のどこかへ配置しようとしては、ドラッグを解除しようとしてマウスのボタンから指を離した瞬間に画像が動いてしまってイライラするということを30年くらい繰り返しているのかもしれない。もし、そういうことが起きないマウスの正式な所作だとか小笠原流みたいなものを知らないせいで、そういう馬鹿げた振る舞いを続けてきたのであれば、これこそまさしく僕にとっては「失われた30年」と言うにふさわしい。

でも、"正しいクリック" などと検索しても、該当する適切なページはない。ドラムなどの技法として別の意味での「クリック」という話題は出てくるようだが、マウスのクリックについて、指の添え方や押下の作法なり流儀なりといった話はないらしい。少なくともマウスの使い方について小笠原流とか裏千家とか陸奥圓明流とかはないらしい。ということは、自分自身で、この腑抜けた手の神経や筋肉を適切にコントロールする仕草や慣行を考えては決めて、必要ならトレーニングのメニューを考案したり練習を初めて、このいまいましい状況、つまりクリックしても反応しないショートカットやメニューに応じて、仕方なく人間様が HCI 的な微調整をしてやるという対応を改めて始めないといけないのかもしれない。

ということで、まずは二つの対策を考えた。一つは、とにかくポインタを正確に動かして止めるということだ。そのためには、凡人並みにポインタの速度を遅くするような調整も仕方ない。老人として腕の筋肉などが弱っているのにポインタの速度が出すぎていることも、ポインタを正確な位置に止めていない原因かもしれないからだ。主観的には、ここでポインタを止めて反応しないのはどうしてなのかと思うのだが(もちろんアイコンの真ん中あたりに止めている)、本当に stay and keep しているかどうかが不明確だと、やはり位置として正しくてもクリックしたと同時にポインタを動かしてしまっている可能性がある。これは、少し前にトラック・ボールを使っていたときにも感じたのだが、所定の位置にポインタを動かしてボールから指を離してボールを止めたとしても、結局は本体の左脇にあるボタンを押すときに本体が動いてしまって、ボールから離した指に当たって再びボールが動いてしまうという現象が起きたりするのだ。つまり、ポインタを正確な位置に動かして、止めて、そしてその上で同じ本体にあるボタンを(本体を動かさずに)クリックするという一連の動作が、思ったよりも難しいということなのである。これは、少し運用を考え直さないといけない。

そして二つめに、そのクリックという押下の動作を明確に行うことだ。軽く押下しているし、機構が反応しているようにも感じているが、ボタンの機構が動いているように指先で感じるというだけでは、本当に電気的な反応まで起きているかどうかは分からないかもしれない。10mm ほど動かないと電気的な反応が起きないのに、5mm しか動かしていなくても機械として動いているという感触だけは自覚できてしまうからだ。それは、要するに空振りでしかない。これが起きないようにするには、やはり明らかに反応が起きると期待できる位置にまでボタンを押下するような動作をしないといけないので、極端なことを言えばキーボードを叩くのと同じくらいの力でボタンを「押す」のではなく「叩く」ようにしないといけないのかもしれない。

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