Scribble at 2024-05-09 08:48:33 Last modified: 2024-05-09 08:55:38

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朝の 7:45 と 7:50 にアラームを設定している。他にも 9:00 にゴミを出すためのアラームを設定しているのだが、少なくとも7時台に起床を促すためのアラームは必要ないんじゃないかという気がしている。もう老人の域に入っているからなのか、たいていアラームが鳴るよりも前に起きているからだ。

もちろん睡眠不足はいけない。僕の場合、若い頃からでも勉強やらゲームやらで徹夜することはあっても、あまりそういうことが続いた後には、20時間くらい寝てしまうことがある。よく「寝溜めはできない」と言われるが、僕の場合は睡眠負債を返済しているとか、あらかじめ溜め込んでいるという感覚ではない。疲れが溜まりすぎて急にめちゃくちゃ寝るというわけでもなく、不意にそういうことをする。でも、おそらくそれが身体に悪いということは予想できるので、そういうことがなくなるように注意してきた。もし睡眠不足が原因なのであれば、なおさら睡眠時間を減らしてはいけないだろう。

なお、オンラインでは「睡眠負債」に関連して、いわゆる寝溜めに効果があるのかないのか、色々なことが言われいてる。そして、僕は何度も言うように擬制の権威主義者であるから、しかるべき権威を認めたら信頼することが望ましいと思う。これには、思考や判断を節約する(要するに速い思考のための、敢えてやる思考停止だ)という効用がある。だが、僕の場合は擬制であるから、十分に正当な理由で信頼するに値しないと分かれば、既存の権威を破壊することを厭わない。結局、こういう態度が可能なのは、擬制だろうとなんだろうと、全ての権威を凌駕する判断基準として自分自身が(これも擬制として)最終の裁定者の権威をもつからなのである。もちろん、この権威も自分自身を疑うだけに値する理由があれば、他の権威でもって修正する必要がある。そして、この自分自身という権威をどうやって疑い修正していくかという知恵のことを、古来から「哲学」と呼んでいる。これでおわかりのように、哲学者とは何でも知ってる人のことではないのである。寧ろ、自分が何を知らないか、人が何を知り得ないかについて探求している人のことだと言って良い。

余談はともかく、睡眠について権威を設定するなら、常識的には生理学者や医療従事者ということになるだろう。しかし、

寝溜めはやはり効果がある~睡眠負債について(https://meiekisakomentalclinic.com/blog/1850/)

こんなことを書いている素人(睡眠医学や科学の素人という意味だが)の話は無視して良い。なぜかというと、医療従事者というのはほぼ全員が何らかの専門分野をもっていて、医大や大学医学部でも自分が専攻する分野を決めて専門的に学ぶことが標準的な学業コースである。内科を専攻している人物が脳外科について、何らかの専門的な判断ができるだけの知識をもっているということは、まずない。だからこそ、問題が起きている個々の部位については専門の病院だとか担当科へ受診するように促されるわけである。実際、頭が痛いのに泌尿器科の病院へ行こうとする人はいないし、足を骨折した人が耳鼻科を受診するなんてことはない。

睡眠について心療内科や精神科の医者が書いているブログ記事なのだから問題ないではないかと思うかもしれないが、次に問題となるのが(そして多くの人が誤解しているのは)、医者は科学者ではないという事実である。確かに、彼らは地方の三流大学であっても早慶並の数学や英語の試験をパスして入学し、それなりの統計学や化学や生物学などを学ぶので、いわゆる「理系」であるというのが多くの理解であろう。しかし、自然科学の学科を学んでいるということと、科学者であるということは意味が違う。そして、科学者であれば海外の論文を一つ紹介するだけで反例になるとは思わないはずである。よく、反例が一つでもあれば既存の学説や仮説を疑うのが科学であるといった、小学校の学級委員みたいなことを得々として言う人がいるわけだが、それは反例と見做される実験や観察が反例の名に値するだけの確からしさをもつときだけなのである。そして、残念ながら心理学や精神医学には、科学として扱うに値しない杜撰な実験や偏見で歪められた観察報告などが山のようにあふれている。なぜなら、大抵の科学者はハーヴァードの教授であろうとソルボンヌの教授であろうと、しょせんは有限な能力しかもたず、何かしら欠陥をかかえた、神ならぬ凡庸な人々だからである。

よって、海外の論文を一つを紹介して既存の学説に疑いが生じるかのようなことを、それこそ鬼の首をとったかのように言っているような人物こそ、簡単に陰謀論にハマって愚かなことを言い始めるメンタリティをもっており、はっきり言えばこの医者自身が精神科のお世話になるべきではないかと助言したい。

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