Scribble at 2024-04-16 19:28:04 Last modified: 2024-04-16 19:30:58

会社でもかなり雑な仕方で解説することはあるのだが、従来の「進化」という概念と同じく、ベイズ主義的な「学習」という概念も、やはりマスコミや出版業界の通俗的な説明だけでは誤解が蔓延してしまう。つまり、学習というものが常に「良い仮説」への進歩や向上だと錯覚している人が多くて、それゆえベイズ統計を持ち込む数理モデルならなんでも、殺された政治家と同じく「輪転機ぐるぐる」みたいに回していれば、みんなハッピーになるという馬鹿が幾らでも出てくるわけだ。少なくとも、弊社に俺がいる限り、そんな社員は弊社にいないということだけは対外的に保証できるようになる。ちなみに、これは「教師あり」ですら保証などできない。これが、正確に理解するということだ。そして、正確に理解せずに応用技術やサービスを使うだけのユーザでいると、そのうち足元をひっくり返されたり、思い込みで余計な出費なり投資を重ねることになる。企業経営にとって、要するにこの手の無知は致命的なのだ。

上場企業の諸君、悔しかったら年収3,000万円くらい出せば「社外哲学専任取締役」にでもなってやるぞ。

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