Scribble at 2021-12-27 16:18:58 Last modified: 2021-12-27 16:20:19

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仮にC言語の入門や初級者がこれを読もうとすれば、おそらく「指先ひとつでダウンさ-」となるだろう。

完全なC言語の復習用テキスト~入門者のYOUはShock!!

星を5個にしているが、これはどう考えても他のユーザを引っ掛けて買わせよう(そして、本当のカスタマー評価を集めよう)としているようにしか読めない。でも、コメントがあまりにも面白いので、これはこれで良いレビューだと言える。

もちろんアメリカにもたくさんいるんだけど、大企業で働く〈知られざる達人〉とかが技術書を書いていたりする。そして、アメリカにはたいていの出版社に雇われたレフェリー(品質管理者ということ)がいて、ノベール賞を受けた科学者だろうとハーヴァード大の学部長だろうと、未熟な書き方や、移民の学生が理解できないスノッブ同然の英語の言い回しなどは、ことごとく赤ペンで添削される。でも日本では、そういう予算がないなどと、いけしゃあしゃあと言ってのける出版社が多くて、どうにも杜撰な出版物が多い。ことは単なる言い回しだけの問題ではない。そもそも著作物というものには、哲学だろうとエロ漫画だろうと「構成」という編集の概念がある。これを無視して雑誌や著作物の編集者をやっているなどと言う人間は、詐欺師であるか、あるいは東大から岩波書店や講談社へ入社した〈キャリア官僚ども〉くらいだろう。

要するに、大企業であれこれの実績があるからといって、きちんと他人に自分の道具を説明できるとは限らない。それゆえ、職人でも(責任逃れの一つという場合もあるが)弟子に道具の使い方を自ら説明するのではなく、観察させるわけである。ちなみにだが、上記のレビューを書いている人物が何をネタにしてからかっているのか、2000年以降に生まれた人々に分かるのだろうか。

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