Scribble at 2024-04-01 19:31:18 Last modified: unmodified

そういや、会社案内を制作しているときに気づいたのだが、もちろん PDF の品質は「プレス品質」で出力する予定だったので、ページの背景などに使う写真だとか Stable Diffusion で生成したイラストなんかも、印刷に耐える解像度で読み込ませてある。ただし、何度か試行錯誤して、画像や写真は全て PNG とした。理由は、JPEG だと出力した PDF ファイルのサイズが極端に大きくなるからだ。同じサイズの画像を読み込ませて出力しても、だいたい PNG を使った場合と JPEG を使った場合とでは、3倍以上の違いがある。しかも JPEG だと PDF のファイル・サイズを縮小する最適化が殆ど効かなくて、ファイル・サイズが思ったよりも小さくならないから、JPEG を読み込んでいる場合は極端に画像の品質を落とすか、あるいは版下データを PNG に差し替えて PDF を出力し直すしか無い。

PDF に読み込ませている画像ファイルの容量としてだけ比較すれば、PNG の方が JPEG の5倍くらいの巨大なファイル・サイズなのだが、PDF に取り込むとかなり最適化されるらしい。それに比べて JPEG は非可逆圧縮だからか殆ど最適化されないため、読み込んだファイル・サイズのまま PDF のファイル・サイズに反映されるのだ。

なお、今回はかなり大量の背景写真を版下に組み合わせたので、試しに Upscayl という画像ファイルのアップ・スケーラを使ってみた。これはバッチ処理で JPEG を PNG に変換するだけでなく、本来はアップ・スケーラなので解像度を4倍にできたり、精細化の機能もあって変換後の画像がキレイになるというものだ。もちろん、幾らでもキレイになるわけではなく、或るボケた写真を変換してから、その変換した写真を再び変換する・・・といったことを何度かやってみたが、あるていどまでやると限界に達するらしい。しかし、ともかく使ってみて変換のスピードが桁違いに速いことに驚いた。Stable Diffusion Web UI のアップ・スケーラ機能を使うと1時間ほどかかるような処理が、わずか数分で終わってしまう。

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