Scribble at 2024-06-30 20:59:25 Last modified: unmodified
コロンビアのノーベル賞作家、ガルシア・マルケス(1927~2014年)の代表作「百年の孤独」の文庫版が26日に発売され、海外文学作品としては異例のペースで売れている。インターネット書店では売り切れとなる店が続出。東京都内の大型書店には特設コーナーが設置されている。発売直後にもかかわらず、既に重版が決まっている。
ソースの『毎日新聞』のサイトでは夜になるとトップ・ページに掲載されてもいないネタなので、恐らくは午前中の話題、もしくは文化欄扱いでも小ネタに類する話題なのだろう。それだけ些末な話題なのだが、Yahoo! ニュースに掲載されると大きな話題であるかのような錯覚を招く。これは注意しないといけない。こう言っては気の毒だが、この話題は書店でも出版を予告する販促が大規模に展開されていたため、回収するためには「売れている」という宣伝も合わせて展開しないといけなかったのだろう。でも、これも著者には気の毒だが、ガルシア・マルケスの小説が日本で大量に売れる理由などない。
そもそも、本作品は単行本として何年も前から発売されていて、海外作品に関心を持つ人ならとっくに買って読んでいる筈だ。更に、改訳だの文庫本として再刊されたのというマニアックな理由で書い直す人はそのうちの一部であろう。販促につられて買った人が多かったのだろうとは思うが、販促をすれば一定の売上が期待できるのは、アイスキャンデーだろうとアダルト・ゲームだろうと同じことである。