Scribble at 2018-03-01 21:56:24 Last modified: 2022-09-24 23:37:59
フランク・B・ギルブレスという人物の論文集である。橋本毅彦さんの『〈標準〉の哲学』で言及されているレンガ積み(bricklaying)の話で登場する本だ。ギルブレスは科学的管理法で有名なテイラーの弟子の一人で、動作研究というものをパートナーと共に推進したらしい。20世紀初頭というから、まだアメリカに論理実証主義もランド研究所もない頃のことだが、既に合理的な業務や経営や管理と背景にある思想が培われていたように思える。しかし、ひとくちに標準化だ規格化だ合理化だと言っても、同じ言葉で語られるドイツなどの状況や姿とは異なっているように見える。それらの違いとはなんだったのだろうか。