2018年02月12日に初出の投稿

Last modified: 2018-02-12

いま寝床で読み進めているチャトウィンの『パタゴニア』は、土地の位置が分からないので、Google Maps で専用のマップを作ってプロットしている(「よみすすめている」で、どうして IME は「進」を「薦」や「勧」よりも後の候補にするのか。これでは全く文脈を理解していないことになる)。既に同じ趣旨の地図を作っている人もいるのだが、全ての地名をプロットできていないようだ。しかしそれもその筈で、僕も地図を作ってみて分かったことだが、翻訳された文字だけで検索しても全くヒットしない地名も多いし、幾つかの事情で全ての地名をプロットするのは難しいと思う。

まず、チャトウィンが旅をした1970年代と違って、行政区名や集落の名前が変わっている可能性がある。そして、集落そのものが廃村などで消えている可能性もあろう。それから行政地区名のように書かれているが、実は現地の人たちが勝手に呼んでいるだけの字(あざ)だったり、通り名という可能性もある。加えて、僕が読んでいる河出文庫の翻訳だと二つ以上のスペイン語の単語を一つの外来語としているため(ちなみに僕は「スペイン語の単語」という書き方は好きではない。同じ漢字が修飾関係に置かれていると二重表現しているような気持ち悪さがある)、"Perito Moreno" は「ペリトモレノ」となってしまい、まだ大きな町は検索エンジンに推測されてヒットするが、小さい集落の名前はヒットしない。そして、あまりにもマイナーな集落名だと日本語(翻訳名)ではお手上げなのだが、チャトウィンの原文でも調べない限りはオリジナルの綴りが分からない(だが、チャトウィンの原文だって英語化した綴りの可能性があり、スペイン語で書いているとは限らない)。

ということで、専門の記事を書くとか丁寧に調べる理由でも無い限りは徒労だと感じて、いまは地図を作る作業は適当に検索でヒットする地名だけをプロットしている。それだけでも、あまり既存のページで似たようなことをやっているらしき人は多くないから、最後までプロットしたら当サイトで記事にしようかとも思う。

それから、この一件で『パタゴニア』なりチャトウィンについて検索結果を見ていると、意外に読んでる人がいないという印象を受ける。それでも既に彼の作品は多くが翻訳されており、僕は『ソングライン』が更に多くの読者を得ることを望んでいる一人でもある。ニコラス・マレーが書いたチャトウィンの伝記は薄い本だから、あれも訳本が出ないものかと思う。(マレーの伝記によれば、『パタゴニア』に出てくる逸話の幾つかはフィクションだという)

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