2017年12月06日23時30分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-12-08 23:03:02

昨年の3月くらいから、メタボ予防という趣旨もあって会社から自宅までは徒歩で帰るようにしている。雨が酷い日や、歯科医院へ予約している日などを除けば、経営会議や懇親会が終わって日付が変わろうかという時刻になろうと、歩いて家まで帰っている。すると、だいたい1日で 10,000 歩前後になる。これを1年以上は続けているおかげか、信号を渡るのにいきなり走り出しても息があまり切れなくなったし、足が攣りそうになるような感覚もなくなった。それに、もう列車で通学・通勤を始めてから 40 年以上にもなるのだが、どうもいまだにプラットフォームや列車内の他人の振る舞いにムカムカさせられることも多いし、本町から乗り込む三下のような傲慢な連中にも反吐が出る。昔なら、本町は伊藤忠や帝人の本社機能があったから、鼻っ柱の強い連中がいても不思議ではなかったが、既にどちらも本町に本社機能などなく、いま本町で乗り降りしているサラリーマンは幾つかの銀行(これもしょせんは金貸しにすぎないが)を除けば中小企業の小僧どもでしかない。なので、そもそも電車に乗るのがもう飽きたし苦痛にもなったのだ。

ということで、北はおおよそ堂島川の北岸あたりから南は長堀通り、西は四ツ橋筋から東は上町筋を限界として囲んだ区画のどこかを色々な経路で歩いてきたのであった。そして、そろそろ幾つかの意味で「安全な」経路に絞っていこうと思う。当サイトでも拡充するつもりの「歩行論」にもかかわるが、大阪のような、ごくありふれた一般人でも平気で法律を軽視するような土地柄では、街中を単純に出歩くことがリスキーな行動なので、自衛としては幾つかの点で安全と判断できた経路を選んで歩き、そこで新しく経験する危険な兆候を少しずつ回避するのが望ましい。

そういう点で、まず往来する人間の振る舞いに問題が多い土地を避けるのが得策なので、まず僕は、帰宅する際に北浜の周辺は歩きたくないという結論に至った。金のことしか考えていない若造であろうと、あるいは牛乳パックみたいな外見の商売女を連れたチンピラオヤジだろうと、とにかくあの辺りは歩いている人々の中に色々な意味で危険と言いうる行動をする人物の割合が高すぎてウンザリする。おまけに最近では、日本の道路が基本的に対面交通原則として左側通行であることを知らないし気にもしない観光客が増えていて、あの辺りを歩くこと自体が精神衛生に悪い。

そういう基準では、東西の経路については、会社を出てから南下せずに堂島川の北側を東へ進むのが危険な人物との遭遇率が低いという印象がある。考えてもみれば裁判所や天満の警察署があるし、おまけに新地を通るからだ。新地には、北浜や淀屋橋あたりでウロウロしているチンピラではなく「本物」があちらこちらを歩いてるから、そもそも路上を歩いて移動できるくらいの人物が偉そうに歩ける場所ではないので、皮肉にも安全なのだ。ただし、堂島川の北辺を東に向かって歩く場合、中之島を越えられる地点が限られる(堺筋や御堂筋など南北を走る幹線道路の橋だけ)ので、そうした橋を歩く際に面倒な思いをせずに済むことが条件になる。御堂筋、堺筋、松屋町筋、谷町筋に繋がる橋は、どこであろうと、例によって携帯の画面を眺めながら歩く人は車道から遠い側を(対面通行の原則やマナーなどお構いなしに「自由」主義者として)通ろうとするので、そういう人々を避けつつこちらが歩くのにも疲れてくる。いたし方のないハンディキャップがある人々をサポートするならともかく、自分自身の知恵と配慮と判断で正しく行動できるはずの人間が堕落した態度をとって意に介さないというのは、やはり非難されるべきことであろう。

したがって、最もそういう人々の密度が低い天満橋を渡るのが得策とも言える。天満橋の場合、北側は場末のデザイン会社や零細企業の土地なので、大勢が南下して京阪に乗って帰るわけでもなく、逆に大阪府庁などの会社から大勢が橋を渡って天満の方角へ歩くものでもないから、さほど人通りはない。それに、「場末」などと書いてはいるが、僕は北浜のような過去の経緯や所在する企業の名前だけで仕事をしている連中の巣窟よりも、桜ノ宮から天満橋あたりの地域にある中小の会社を眺めるほうが好きだ。いま働いている堂島でも思うのだが、全く面白くない。でかい社名をつけた、ホワイトカラーがいるというだけの工場(しかも町工場のような面白みがまるでない)にすぎない。

[2017-12-08 追記] そういえば、東西を歩くのにもう一つ安全なルートがあった。それは、いったん南まで下ってから船場センタービルを本町の10号館から農人橋の1号館まで突っ切ることである。ただし、船場センタービルに入居している衣類や室内装飾品の卸問屋は、だいたい朝の11時くらいから夕方の17時くらいまでしか営業しないところが多いので、18時には殆どの店がシャッターを閉めており、場合によってはビルの出入り口も閉まっていて通れない場合もある。しかし、通れる場合は殆ど人通りがないので気楽に歩けるし、雨天や寒い日は好都合だ。少し早めに退勤して3号館に入居している天牛堺書店に立ち寄るという楽しみもある。こういうのは、堂島川の北岸を通る味気ないルートに比べると楽しい。

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