2017年11月07日10時25分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-11-07 10:25:45

教科書の文章、理解できる? 中高生の読解力がピンチ

asahi.com のページって、特に会社からアクセスすると非常に遅いんだよね。当社の UTM やルータや ESET が解析に手間取っているのか、それとも他の新聞社のサイトとは違って、asahi.com が利用している外部 API や CDN がセキュリティ上の問題を抱えていると見做されているのか、ページを表示するまでに常に1分ほど待たなくてはならない。

「教科書や新聞記事のレベルの文章を、きちんと理解できない中高生が多くいることが、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究グループの調査で分かった。新井教授は「基礎的な読解力がないまま大人になれば、運転免許や仕事のための資格を取ることも難しくなる」と指摘している。」

さて、ようやく表示されたページを読むと、前にも新井さんが言及していた話の続きのようだ。でも、この話題については僕は何も驚くようなことはないと思っている。多くの人々は、恐らく日本が文化、とりわけ教育水準において、何か「高いレベル」にあるかのような錯覚をしているのではないか。しかし、わたしは過去に父親が印刷会社に勤めていたときは文章入力の仕事(富士通の業務用ワープロである OASYS のキーパンチャー)を手伝っていたことがあるので、某自転車部品メーカーの労働組合が発行している機関紙とか、有名私立高校の教員が書いた自費出版の批評集ですら、大人とは思えない支離滅裂な文章を書くものだと知っている。たぶん「識字率」なんていう、知性や言語能力の指標としては非常に疑問の余地が多いものを信奉している人が多いのではないか。そして、日本は識字率が高いので、日本語の運用能力が高い人も多いと錯覚するのかもしれない。だが日本人の、高等教育をとりあえず受けたと思われる、それなりの社会的な身分をもっている大人ですら、僕から見てまともな「大人のレベルの」日本語の文章が書けるのは2割くらいだと思う。書かれている内容の良し悪しや思想としての是非はともかくとして、大多数の人々が書いている文章など、実際には読むに値しないものだ。それゆえ、Twitter のような「短文」サイトでいいし、日本の凡俗は昔から「晩秋の候、云々云々」と型に嵌った文章を書いてきたのである。アドリブで流麗な表現ができる人間など、わずかしかいないからだ。

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