Scribble at 2018-03-01 07:25:27 Last modified: 2022-09-24 23:32:23

歩行論をひととおり体系立てて展開するための参考として、『これで安心 山歩き基本ハンドブック』(JTBパブリッシング、発行年が記載されていないが著作権表記は2008年とある)を買った。街中で主に舗装路を歩くための本では全く無いが、サバイバルという趣旨においては僕の歩行論と共通する観点があると思ったからだ。

街中を散歩して風情を楽しむだの、ウォーキングでエクササイズだのと、気楽なことを言っている人々の書くものには、ウィンカーも点灯せずにいきなり角を曲がってくる Kinky タクシーを始めとして(笑)、脇道から急に飛び出してくる主婦の自転車やスマートフォンの生体部品どもに自分たちの身体や精神衛生を害されたり、果ては人生を台無しにされないためには、どう対処するべきかなどという観点は完全に欠落している。そんなことでは、大阪のような土地では二日と生存できまい(笑)。

そして大切なポイントは、そういう人々の大半に悪意はないということだ。

したがって、僕は大阪の芸人が揶揄して言うような、大阪の路上はヤンキーのねーちゃんと当たり屋ばかりだと言いたいわけではない。寧ろ、無頓着な人々だからこそ彼らは危険なのだ。まだ悪意や邪気を持っているヤクザやヤンキーの方が、行動や殺気がすぐにわかるので避け易いのである(もちろん、彼らが闇雲に周囲を威圧している場合に限る。あなたという特定の人物に悪意を持っているなら避けられまいが)。威勢を張って歩いたり周囲を睨みつける様子は、逆に彼らが周囲を気にしている合図なのであり、彼らなりのシグナリングなのだ。

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